【感想レビュー】「CLANNAD」人生が進むたびに「CLANNADは人生」を感じる
キヨコです。
最近初めてKeyのCLANNADをクリアしました。
高校生の時にアニメ1期を見てからうっすら興味があって、退職をきっかけに時間ができたのでPSP版を買ってみた次第です。
「CLANNADなんて十数年前のゲームじゃねえか」と思われるかもしれませんが、穏やかな優しいいい話でした。
シナリオも素晴らしいんですが、ルート管理とかテキストの多さ、細かさに感動しました。KeyのゲームはCLANNADが初めてなんですが、全部こんな丁寧に作られているんですか?すごすぎない⁇
『人生』
— 田村淳 (@atsushilonboo) March 25, 2019
CLANNAD after story ヤバイくらいに泣きました…嫁と娘、家族、仲間を大切にしよう!絵が苦手だなぁと思ってた作品が好きになる事を経験しました…そして絵も好きになった!学びの多い作品でした。フォロワーのみんな良い作品を紹介してくれてありがとう!それと便座カバー
CLANNADは人生 pic.twitter.com/ooqV79AhhA
田村淳氏も見ておる。しかも2019年。パねえ。
各ルートごとに、攻略順でつらつら書いていこうと思います。
《 遠慮なくネタバレしていきます!! OKな方のみどうぞ》
【風子ルート】
泣くな…これは…
切ない話ですね…春原・朋也くん・渚と風子が再会するラストシーンで胸がきゅっっとなりました。
姉の幸せを望んで頑張る風子だからこそ、みんな優しくしてくれるんですね…優しい世界だ…
最初ほっぺチュールートにしたんですけど、キスルートにしないと智代ルートでの隠し要素が遊べないんですね。
アフターストーリーでも若々しい姿をしている風子ですが、一体何歳になったんだ…
【椋ルート】
なんでバッドエンド扱いなん。かわいいやん椋。
光の玉もらえないから?
勝平ルートを見ると、朋也くんだけじゃなくて涼の方も、付き合ってから相手のことが本当に好きになったパターンじゃないのかな。
【杏ルート】
何故か春原の魅力がわかるルート。お前めっちゃいい奴だな。
杏の「女」の部分が見られるのはいいんですけど、せっかく姉妹キャラなので、CLANNAD的に姉妹の絆部分がシナリオで見たかったような…
朋也くんがヘタレなのもちょっとマイナス。
髪を切った姿の杏はかわいかったので、それを見るための話だと思っている。
杏の魅力は、ことみルートや渚ルートやアフターストーリーの方が堪能できるで!あと杏のデレは有紀寧の占いで見ような!
【ことみルート】
シナリオ構成が上手すぎる…伏線が何もかも回収されていくのに舌を巻いてしまった。登場人物が優しい人ばかりで、最後の方はずっとボロ泣きしてました。
CLANNADは「世界は本質的に優しい」というのを根底に置いていると思うのですが、それが強く伝わってくるシナリオでした。
杏・椋・渚の出番が多いのもいいですね。友達と恋人の助けで、ことみはお庭から出れたんだもんね。
あと、のとボイスがつよい。
【美佐枝ルート】
Keyらしい、少しふしぎな優しい話でした。
過去編で終わってしまったので唐突に感じてたら、智代ルートで回収されましたね。収まるところに収まった、いい話。
この感じだと、朋也くんと美佐枝さんが付き合うまでだいぶ時間かかりそうやな。
【幸村先生ルート】
いい恩師に出会いましたなぁ…
不幸にも私は学生時代にあまり尊敬する先生には出会いませんでした。
学生時代にこのような体験ができれば、一生の思い出になるだろうと羨ましく感じました。
【智代ルート】
人が恋愛の深みにはまる姿を見た。
こんなに恋愛寄りのシナリオになると思ってなかった。智代はできる女でありながら、自分のキャパシティ以上に家族や彼氏に尽くしすぎる部分があるのでは…頭がいい分考えすぎてしまうタイプの女な気がする。
それが一見してわからないのがまた、智代の魅力なんだなぁ。エヴァのミサトさんみたいな、「サバサバしている」などと評される有能でさっぱりした女性だけども、誰よりも「女」な内面を持っているという。
バッドエンドも見ると、それを顕著に感じます。智代、なるほど…深いキャラだ…アフターも作られるわけだ。
本筋には関係ないのですが、智代ルートだけ学校にイヤな人多ない?
進学校らしいし、単に朋也くんに好意的でない人が学校に多いのが改めて示されただけか。学校内政治が重要なシナリオだし。
アフターストーリーまで全部クリアした後、顔が変形する春原と参上する風子を見るためにもう一度やりました。
ところで、どこかで「朋也くんは顔がいい方」みたいな話ありましたよね⁇
なかったっけ…
【春原&芽衣ルート】
春原早く来いよ‼
兄弟の絆ってなると風子と伊吹先生の話でもありましたけど、それぞれ違う雰囲気の話でよかった。
春原家は妹がしっかりしてるけど、伊吹家は姉がしっかりしてる。
でもやっぱり春原は芽衣ちゃんが信じるに値するお兄ちゃんだね。
【有紀寧ルート】
有紀寧のお兄さんが街のはぐれ物のために行動していたこと、それを有紀寧が受け継いでいるというところが大切なところでしょうか。
このシナリオも街と人の絆を示すピースとして描かれていますね。
本編中は朋也くん本人には何も起こらず、エンディング後から物語が進みだすんでしょうね。
光の玉の話、ここで出すんですね。
【勝平ルート】
勝平生きてくれ~涼が必要としてるぞ~
勝平めちゃくちゃな奴だな~と思ってたけど、そんな彼が弱る姿を見るのがすごく悲しくなりますね。
私は「理由があっても、死ぬことは自分の救い以外にはならない」という話にとらえています。
アフターストーリーをちょっと想起させる。
なんか涼が色々言われてますけど、好きになった理由が特別なものでなければ、高校生の恋愛なんて
私にすごくアタックしてくる見知らぬ男の子(ネアカな美形)>>>>>私のこと全く好きじゃない片思い中の男の子(顔がいいけど不愛想)
やろがい!
最後に登場する看護師姿の椋、すごい制服じゃないですか⁇
昔のエロゲみたいな…と思ったらいけないやつでしょうか。
いやかわいいんですけどね。
【渚ルート】
やはり渚ルートは至高っ…‼
渚かわいいんですよね。一生懸命で、ひかえめで、優しくて、ちょっとがんこで、思わず支えてあげたくなってしまうような。
そんな渚が自分の願いを叶えて舞台に立つ姿は、本当に感動しました。
秋生さんの激励は、両親を含めたたくさんの人が渚のことを支えていることを、自身が誰かの夢を託されるに足る存在であることを、改めて渚が受け入れるために必要なものだったんだと思います。
本当に頑張り屋なのに不器用で、こんなに頑張ってるのにうまくいかなくて、ラストの方はあまりに気の毒で涙が出てきました。
CLANNADはメインヒロインの渚が好きになれるかどうかが大きいと思うですけど、大成功では。
誰もが目を離せなくなってしまうでしょう、こんな女の子。
渚ルートなんですが、一度アフターストーリートゥルーエンドまで終えた後にもう一度やり直しました。何故かって?
アフターストーリーでの渚の卒業式に、フラグ次第で春原以外にもたくさん知り合いを呼べることを知ったからです。
初回クリア時は春原しか呼べなかったんですが、フラグ管理してやり直したら杏・椋・智代・芽衣ちゃん・美佐枝さんまで来るやん!先に知りたかった~初回クリア時なんかさみしいな~と思ってたら、こんな展開まで実現できるなんて…呼べる人全員揃えたときの卒業式は、本当に暖かい気持ちになれます。
杏の保育士姿も見られるし!
選択肢次第で、渚と付き合った状態で芽衣ちゃんと知り合えるんですが、そのときの追加イベントがとても多いので是非見てほしいです。友達と遊びに行く渚が見られるのかなり大きい。あと春原の芽衣ちゃんへの気持ちがちょっとわかる。渚のデレも大幅追加で見られるよ!
春原が杉坂に向けた「そんな風に人の同情を誘うような奴は、卑怯者だ!」というセリフが、春原のやりきれない気持ちを表していて印象に残っています。
【アフターストーリー】
・1周目
朋也くんが社会人として頑張ってる姿にまず泣きそうでした。
渚も朋也くんも質素な暮らしをしていて、清貧というのか、穏やかに懸命に毎日を生きる姿を尊く感じました。
お互いがお互いのために一生懸命なんですよね…。
プロポーズが留置場出た後なのが、生活感感じました。
渚が本当に頑張り屋なのは痛いほど知っていたので、その分出産後に亡くなるのが本当に…悲しい…そんなに頑張らなくていいんだよ渚…
(病院で産んだ方がよかったのでは?とは言わない)
汐が生まれてからはつらいですね…汐が悪いわけではないのに…
秋生さんも早苗さんも、朋也くんを家族として大切に思っていてくれたんですね。汐をあくまで「朋也と渚の娘」として大事に育ててくれて…もう号泣ですよ。朋也くんもちゃんとした父親になれるように、もう一度頑張り始めて…
そしてラスト…
朋也くんが最初父親としては全然よくなかったことは認める!
でも、こんなに何もかもなくすほど朋也くん悪いことしてなくない⁇とむせび泣きました。
・2週目
秋生さんルートで終えました。
話の流れ上しょうがないとはいえ、パン屋を任せるな(笑)
・3週目
やっとハッピーエンドだ‼(号泣)
ここまで長かった…頑張ってプレイした甲斐あった…
いつまでも3人で仲良く暮らしてくれ…
このルートでもお父さんと和解したんだろうか。
ルートではないのですが、こちらの3人も項目立てます。
【秋生さん】
めちゃくちゃだけど、できた人間ですね。子どもみたいな人だけど、器がデカい。
バスジャックのときは大丈夫だろうと思いつつもドキドキしました。
ふっと死んじゃいそうなところ、渚の父親って感じめちゃくちゃある。
朋也くんとも似たとこあると思うんですが、やっぱり娘は父親に似た人を好きになるっていうことなんでしょうか。
【早苗さん】
女神では?
渚の母親って感じがすごくある。
渚が亡くなってからは毎日本当につらかっただろうと思います。
秋生さんの「もう泣いていいんだぞ」が刺さる…ありがとうございます…
「好きです」って答えないと光の玉フラグが立たないの、どうなの(笑)
【芳野氏】
アフターストーリーで存在感を増す人。
社会人になると、どうしても職場の人と家族に付き合いが偏りますもんね。
先輩として素晴らしい人間ではないでしょうか。
本人は苦く思っていたようですが、あんなに強い挫折を乗り越えているのはすごいことだと思います。
伊吹先生が本当に光のように見えたんでしょう。
ネーミングセンスには笑う。
【草野球ルート】
全員かき集めて勝ちました。
秋生さん学校に出入りしすぎだろ!(笑)
こんなにキャラ全員集合するの、智代ルートの学園祭かフラグ立てまくったアフターストーリーの卒業式くらいだと思うので、楽しかったです。
【春原BADルート】
主人公がこんなに面白く人格崩壊することある?(笑)
【まとめ】
なんとも やさしい物語だと思いました。
一人でできることなんて少なくて、誰かとつながることでできることばかりなんだと、強いメッセージを感じました。
父子の関係づくりに失敗し逮捕されるまでに堕ちてしまった朋也くんの父親にも、救いがある。むしろ、朋也くんが父親へ理解を示したことで、父親は許され、朋也くん自身も人生として父親として踏み出すことになる…
私自身の人生のことを思い出しながら、涙が出る場面ばかりでした。
朋也くんと学校の友人たちのことを見ては、
芳野さんと公子さん、秋生さんと早苗さん、朋也くんと渚を見ては、自身の結婚式のことを思い出し。
芳野さんと朋也くんを見ては、就職したころの自身のことを思い出し。
おそらく子どもを産むことがあれば、汐のことを思い出すでしょう。
「CLANNADは人生」という言葉は、おそらくCLANNADの登場人物やストーリーに、それにふれた人の人生それぞれを思い起こさせるものがあるからなのではないかと思います。
結論:「CLANNADは人生」は正解
アニメもう一回見直すことにします!アフターストーリーも特別編も全部見るぞ~!
【追伸】
当記事とは関係ないのですが、女性目線でCLANNADについて話し合った記事があったので貼っておきます。
「渚と出会ったら人生変わりそう」わかりすぎて草。
・私がプレイしたPSP版
・今最新と思われるNintendo Switch版・PS4版
PC版から始まり多くのハードで発売されていますが、一番最初に発売されたPC版はキャラクターボイスがありません。PS2版から主人公以外にキャラクターボイスがついています。
PS2版もありますが、その後に発売されたPC版「CLANNAD FULL VOICE版」より新規イラストCGが追加されています。「CLANNAD FULL VOICE版」以降に発売されたPSP版は「CLANNAD FULL VOICE版」をベースとしており、その後に発売されたものも同様です。そのため今から遊ぶならPSP版より後に発売されたものがおすすめです。
是非お好きなハードでCLANNADをお楽しみください。