【感想レビュー】「同級生リメイク」懐かしく穏やかなひと夏と元気すぎる主人公
こんにちは、キヨコです。
FANZA GAMESより発売された「同級生リメイク」をプレイしました。
〇自由度の高いシステムが楽しい
◆マップ探索が楽しい
このゲームのフラグ管理は昨今のアドベンチャーに多い選択肢によって物語を進めるシステムでなく、マップ上を歩いて「どの時間に誰と会うか」を選択して攻略していくシステムです。
この「どんな返答をするか」だけでなく、「どのヒロインと会うか」から選べる能動的で自由なシステムに、すっかりハマってしまいました。
ヒロインたちとの会話は、フラグの数や出会った場所によって細かく変化しますので、何回も会話しても飽きません。
オリジナル版とゲーム難易度はほぼ変わっていないようですが、いくつかの追加要素により攻略がしやすくなっています。そのため適度な難易度でフラグ管理が楽しめ、程よく没入できます。
◆「調べる」システムが楽しい
何といっても楽しいのが、会話中やイベント中にカーソルで選んだ箇所を自由に調べられるシステムです。画面内のほとんどの場所を調べることができ、調べることで会話やイベントが進みます。同じ箇所でも、時期や相手とのイベント進捗状況によって調べた結果が変化します。調べた箇所への主人公の感想も面白いです。
イベントCGはヒロインだけでなく、背景の部分も調べられます。
思いがけないところにお金やごほうびCG(⁉)が落ちている箇所もありますので、積極的に調べまくりましょう。
〇現代でも変わらず魅力的なヒロイン
◆14人のヒロイン(尚ほぼ年上)
本作では14人のヒロインが攻略できます。たくさんいますので一人一人のシナリオは短めですが、彼女たちと話をする機会は多く「調べる」システムもありますので、十分魅力を堪能することができます。
エッチ回数はヒロイン全員1回のみです。
ちなみにこんな名前のゲームですが、主人公と同級生の女の子は4人だけです。年下のヒロインが一人いますが、他9人のヒロインはみんな年上です。主人公は学園の3年生(おそらく18歳)で、一番年上のヒロインは25歳です。
シナリオも多彩です。同級生との青春、恋の三角関係、教師との恋愛、人妻との逢瀬まで、様々な恋愛を楽しめます。
私個人はさとみ関連のシナリオと美沙関連のシナリオが青春という感じで好きです。キャラクターとしては、よしこ先生がギャップ萌えもあってお気に入りです。
◆色濃く感じる90年代の雰囲気
1992年発売のオリジナル版は当時の日本を舞台にしているのですが、「同級生リメイク」の舞台も変わらず90年代当時の日本です。
かおりやちはる、夏子は特に当時の雰囲気を感じるキャラデザをしていますね。
そんな中、先負学園に通うヒロインたちのデザインは、2020年代現在でも通じる魅力があります(美穂はさすがにもうメジャー系統のデザインではないですが、かわいいです)。
特に美沙のポニーテール+セーラー服は不変の王道キャラデザインですね。
オリジナルの竹井正樹先生原画のイラストも非常に綺麗だったのですが、リメイクのすめらぎ琥珀先生原画のイラストも素晴らしいです。
両者のイラストを並べると、昔と今のトレンドがわかって面白いですね。
〇ヤンチャすぎる主人公
このゲームをプレイした人が、まず驚くのは「主人公すげぇヤバい奴じゃん」という点かと思います。
自分でどこへ行くか、誰と会うか決められる自由なシステムの「同級生リメイク」ですが、主人公もこのシステムにぴったりの自由すぎる男です。
デフォルトネームは「たくろう」くんです(どの名前をいれても、ヒロインたちは主人公の名前を音声では呼んでくれません…ここはマイナス)。
駅で会った女の子をナンパしたり、女の子と遊ぶために夏休み前半はアルバイトに明け暮れたり、女性に対しての行動力がとてつもなくあります。普通に行動していても、ちゃらんぽらんな男という印象があります。
先ほど書いた「調べる」システムですが、ヒロインの身体を調べると主人公はなかなかゲスな反応ばかりします。まあ口には出していないので許容範囲です。
とはいえ街で会った幼なじみの女の子の前で局部を取り出そうとするなど、にわかには信じがたい行動をとることもあります。
(周囲にはそういうことをしても全く違和感のない人間だと思われているようです。いいのか悪いのか)
そんなとんでもねぇ主人公ですが、彼の周囲の男性たちよりは、よっぽど人間性がまともです(他の男がダメすぎるだけか)。
ヒロインたちも、彼と初対面の女性は結構キツいことが多いのですが、前から彼と知り合いだった女性たちは結構好意的に接してくれます。
その他落ち込んだ様子のヒロインには真摯に向き合ったり、ヒロインを侮辱する奴をちゃんと文字通り叩きのめすなど、しっかりしたところもあります。
憧れの桜木舞には奥手な反応をしたり、普通の年頃の男の子だと思える面もあります。
最初は引き気味だった私たちプレイヤーも、ゲームを進めていくうちに好感が持てる主人公となっています。
作中で「ファンが多い」と言われるのも、ある意味うなずける主人公です。
多少突飛なこともでき、最低限必要な倫理観・常識を持ち合わせた(=めちゃくちゃな選択肢を選んでも違和感がなく、それでいてプレイヤーが主人公の感覚にある程度共感を持てる)主人公「たくろう」は、この「同級生」というゲームにはぴったりと言えますね。
〇まとめ
オリジナル版の懐かしい雰囲気を残しつつ、今やっても面白い、よいリメイクだと思います。
少しシステム面での不具合が目立ちますが、それを補って余りある魅力のあるゲームです。
小ネタを探したり探索をしたりするのが好きな方、年上の女性と恋愛を楽しみたい方、ファンタジー要素のない現実的な設定のゲームを楽しみたい方にはおすすめです。
それではまたお会いしましょう。
「同級生リメイク」は攻略記事も書きました!以下からどうぞ⇓